フィナステリドはどんな成分?どんな治療薬に使われている?
フィナステリドは、AGA治療薬の「プロペシア」や前立腺肥大症・前立腺がんの治療薬「プロスカー」の有効成分として使用されている成分です。 日本国内では、前立腺の治療薬としては認められておらず、AGA治療薬としてのみ認められています。 国内 […]
記事をより読みやすく、そして理解しやすくなるように、AGA治療薬の成分と関連用語をわかりやすくかつ詳しく記載しています。
●AGA治療薬の成分●
・フィナステリド
・デュタステリド
・ミノキシジル
・キノリンイエロー
・β-グリチルレチン酸
・l-メントール
・M-034エキス
・t-フラバノン
・アゼライン酸
・アデノシン
・アミノ酸
・アルファオレフィン硫酸塩
・アルファトラジオール
・アロエベラ葉エキス
・エラスチン
・オウバクエキス
・オラミン
・オレアノール酸
・カッコンエキス
・カルプロニウム塩化物
・グリチルリチン酸ジカリウム
・クロレラエキス
・ゲットウ葉エキス
・ケトコナゾール
・コカミドプロピルベタイン
・コラーゲン
・セイヨウニワトコエキス
・センブリエキス(スエルチアマリンKⅠ)
・トコフェロール酢酸エステル
・ニコチン酸アミド
・パントテニールエチルエーテル
・ビオチン
・ビタミン複合体
・ピリドキシン塩酸塩
・プロキャピル
・プロシアニジン(リンゴポリフェノール)
・ペプチド複合体(サイモシンβ-ポリペプチド成長因子、ミストイルペンタペプチド-17)
・メリッサエキス
・ラウリル硫酸ナトリウム
・レチノール(ACレチノールリポソーム)
・塩酸ジフェンヒドラミン
・豆乳発酵液
・銅ペプチド
●AGA治療薬の関連用語●
・新薬
・ジェネリック
・5αリダクターゼ
・テストステロン
・ジヒドロテストステロン(DHT)
・ヘアサイクル
・個人輸入
・代行通販サイト
フィナステリドとデュタステリドはともに、AGAの元凶となるDHTの生成を抑制する働きのある成分。
DHTは5αリダクターゼとテストステロンによって生成されますが、5αリダクターゼの働きを抑制することでDHTの生成を防ぎます。
フィナステリドはⅡ型の5αリダクターゼにしか作用しませんが、デュタステリドはⅠ型Ⅱ型ともに作用します。
また、デュタステリドを含有しているザガーロの開発研究において、フィナステリドよりもデュタステリドのほうが効果があらわれやすいという結果が出ています。
価格的にはフィナステリドが安いため、基本的にはフィナステリドを有効成分に持っているプロペシアやフィンペシアでの治療でOK。
しかし薄毛の範囲が広いと、デュタステリドを有効成分に持っているザガーロやアボダートの使用がオススメです。
ミノキシジルは血管拡張作用のある成分。
リアップやミノキシジルタブレットなどのAGA治療薬やロニテンなどの降圧剤に使用されています。
血管を拡張することで、栄養を含んだ血液が頭皮のすみずみまで行き渡り、毛乳頭を通して毛髪へと栄養を送ることで丈夫な毛髪を作りだします。
もともとは高血圧の薬として開発・販売されていましたが、のちに脱毛症を改善させる作用が見つかり、AGA治療薬としても販売開始。
日本国内では、配合が5%以下の外用薬に限り取り扱いが認められています。
「日本皮膚科学会」によるAGAのガイドラインによると、ミノキシジル外用薬による治療は推奨度A評価(行うよう強く勧める)とされており、AGA治療においての発毛効果が認められています。
・キノリンイエロー
フィンペシアに使用されていた着色料。発がん性があると噂されていましたが、科学的な根拠はありません。今はキノリンイエローを使用していないフィンペシアだけが製造・販売されています。
・β-グリチルレチン酸
甘草から抽出される成分。炎症を抑える作用がある。
・l-メントール
ミントやハッカなどから抽出されるアルコールの1種。血行促進作用や殺菌作用がある。頭皮環境を整える効果が得られる。
・M-034エキス
海藻に含まれている成分。毛髪を作る細胞を生み出す細胞を増やす作用がある。
・t-フラバノン
花王が開発した成分。毛髪の成長期間を長く保ち、毛母細胞を活性化させることで毛髪を十分に成長させ、毛髪と頭皮とを接着させる細胞を増やして抜け毛を減らす。
・アゼライン酸
麦に含まれている有機化合物の1種。皮脂の分泌を抑制する作用がある。また、AGAの根本的原因である5αリダクターゼの働きを阻害する作用もある。
・アデノシン
人が本来持っている物質の1つ。血行促進作用がある。
・アミノ酸
体を作るタンパク質のもととなる成分の1つ。髪の80~90%がタンパク質でできているため、アミノ酸は髪の成長に欠かせない成分。
・アルファオレフィン硫酸塩
植物油を加工してできた成分。洗浄力が強いため、シャンプーに多く用いられています。
・アルファトラジオール
女性ホルモンの1種。5αリダクターゼの働きを阻害する作用がある。
・アロエベラ葉エキス
アロエの1種であるアロエベラから抽出されるエキス。殺菌効果があり、抜け毛や薄毛の原因となるフケや炎症を防ぐ。
・エラスチン
コラーゲンを支える役割をもつ繊維。コラーゲンと摂取することで、肌のキレイに保ちやすくなるため、頭皮環境を整えるのに役立つ。
・オウバクエキス
キハダやシナキハダの樹皮から抽出したエキス。抗菌作用や抗炎症作用があるため、頭皮の炎症を抑える効果がある。また、血圧降下作用があるため、血流をよくできる。
・オラミン
2種類の成分を合わせてできた有機化合物。抗真菌効果があるため、フケや炎症の発症を防ぎます。
・オレアノール酸
ブドウの実の表面についている粉の主成分と同じ。抗炎作用・抗酸化作用があるため、頭皮を清潔に保つ。
・カッコンエキス
乾燥させた多年草クズの根から抽出されるエキス。保湿効果があり、頭皮を乾燥から守る。また、毛母細胞の活性化を促進する働きがあるため、育毛促進作用がある。
・カルプロニウム塩化物
医薬品にも使用される成分の1つ。頭皮や毛根の血行を促進し、毛髪へと栄養を送る。
・グリチルリチン酸ジカリウム
甘草に含まれている成分にカリウム塩を合わせた成分。すぐれた抗炎作用を持っていながら、肌への刺激がない。
・クロレラエキス
緑藻から抽出されるエキス。頭皮の細胞の生産を促す作用がある。
・ゲットウ葉エキス
ゲットウの葉から抽出されるエキス。肌を作るコラーゲンの生成を促進させ、頭皮の保湿をおこなう。
・ケトコナゾール
医薬品にも使用される成分の1つ。抗真菌作用があり、真菌感染などによって引き起こされるフケや頭皮のかゆみの発生を抑える。
・コカミドプロピルベタイン
複数の成分から合成されてできた成分。洗浄効果があり、頭皮や毛穴の汚れを落とします。
・コラーゲン
人の身体を作る成分。頭皮や髪を形成する成分の1つでもある。
・セイヨウニワトコエキス
セイヨウニワトコの花から抽出されるエキス。頭皮の細胞生成を促進する作用がある。
・センブリエキス(スエルチアマリンKⅠ)
センブリの草から抽出されるエキス。血行促進作用により、細胞を活性化する働きがある。
・トコフェロール酢酸エステル
合成ビタミンE。頭皮の環境を整え、健康的な血液を作りだす作用がる。
・ニコチン酸アミド
ビタミンB群の1種。頭皮を正常に保つ働きや、血行を促進させる働きがある。
・パントテニールエチルエーテル
医薬品にも使用されている成分。抗炎症作用があり、頭皮の皮膚トラブルを防ぐ効果がある。
・ビオチン
ビタミンB群の1種。頭皮や毛髪の成分であるアミノ酸の代謝を促進させる働きがある。
・ビタミン複合体
さまざまなビタミンを含んだもの。頭皮や毛髪に必要なビタミンを複数摂取できる。
・ピリドキシン塩酸塩
医薬品にも使用されている成分。皮脂分泌を抑える作用があるため、フケや炎症を起こしにくくなる。
・プロキャピル
ミノキシジルと同等の効果があるとされている成分。毛包に栄養を送ったり、毛包の老化を防いだりする作用がある。
・プロシアニジン(リンゴポリフェノール)
ポリフェノールの1種。抗酸化作用により、頭皮をみずみずしく保つ。
・ペプチド複合体(サイモシンβ-ポリペプチド成長因子、ミストイルペンタペプチド-17)
アミノ酸が複数結合した成分。髪の健康や頭皮の状態を守る作用がある。
・メリッサエキス
コウスイハッカの葉から抽出できる成分。肌を整える作用があり、頭皮のうるおいを守る。
・ラウリル硫酸ナトリウム
界面活性剤の1つ。洗浄作用があるため、頭皮環境を守り、抜け毛や薄毛の原因となるフケや炎症の発生を防ぐ。
・レチノール(ACレチノールリポソーム)
ビタミンA₁。肌のアンチエイジング効果があるため、頭皮を若々しく保てる。
・塩酸ジフェンヒドラミン
医薬品にも使用されている成分。皮膚トラブルを防ぐ作用があるため、頭皮環境を整えられる。
・豆乳発酵液
豆乳を発酵させて得られる成分。保湿作用があり、頭皮のうるおいを守る。
・銅ペプチド
天然の銅複合体。毛髪の成長期を延長させたり、AGAの原因成分を生成する5αリダクターゼの働きを抑制したりする作用がある。
・新薬
新しく開発され、発売された薬のこと。AGA治療薬では、プロペシア・ザガーロ・アボダートが新薬とされている。
・ジェネリック
新薬をもとに開発された薬。新薬とおなじ有効成分を使用しているため、効果や用法用量などが同じとなる。開発費がかからないため、販売は低価格になることがほとんど。
・5αリダクターゼ
体内にある酵素の1種。Ⅰ型とⅡ型があり、Ⅰ型は頭部全体に、Ⅱ型は前頭部と頭頂部に存在する。5αリダクターゼの量が多いとAGAになりやすいと言われている。
・テストステロン
男性ホルモンの1種。筋肉を作るホルモンとも言われ、男性的な体を作り出すうえで必要なホルモン。男性の身体的健康維持にも重要とされている。
・ジヒドロテストステロン(DHT)
5αリダクターゼとテストステロンによって生成される男性ホルモン。毛乳頭にある男性ホルモン受容体と結合することでAGAを発症&進行させていく。
・ヘアサイクル
毛が生えて抜け落ち、また生えるというサイクルのこと。「成長期」「退行期」「休止期」の3つの期間で成り立っており、通常は3~6年ですが、AGAの人は3年以下と短くなっている。
・個人輸入
海外から商品を個人が使用する目的で、海外の業者やメーカーから直接個人が購入すること。医薬品の個人輸入は自己責任とはなるものの国に認められており、日本の法律に違反しない国内未承認薬も個人輸入できる。
・代行通販サイト
個人輸入の注文や必要な手続きなどを代わりにおこなってくれるサイトのこと。代行通販サイトからの購入は合法であり、通常の通販感覚で簡単に購入できる。
フィナステリドは、AGA治療薬の「プロペシア」や前立腺肥大症・前立腺がんの治療薬「プロスカー」の有効成分として使用されている成分です。 日本国内では、前立腺の治療薬としては認められておらず、AGA治療薬としてのみ認められています。 国内 […]