プロペシアとフィンペシアで効果は変わる?

AGA治療薬の王道であるプロペシア。
そのプロペシアのジェネリックとして人気のあるフィンペシア。

「フィンペシアはプロペシアと同様の効果を格安で手に入れられる治療薬!」とよく紹介されますが、本当にプロペシアとフィンペシアの効果はおなじなのでしょうか。

なぜそう言われているのか、そして本当のところはどうなのかを見ていきましょう。

プロペシアもフィンペシアも有効成分はフィナステリド

プロペシアとフィンペシアの大きな共通点と言えば“有効成分”です。
両方とも、「フィナステリド」を有効成分に含有しています。

有効成分とは、その薬が持っている効果の主となる成分のこと。
すなわち、AGA治療薬でいえば、AGAの進行を止められる成分のことをさします。

プロペシアもフィンペシアもAGAの進行を止める作用のあるフィナステリドを有効成分に持っているため、同様の効果が得られると言われているのです。

有効成分がおなじ=効果もおなじ

有効成分おなじ=効果おなじ

有効成分がおなじということは、得られる効果もおなじということ。

AGAは5αリダクターゼとテストステロンが結合して、ジヒドロテストステロンを生成することで起こります。
ジヒドロテストステロンは、毛母細胞にある受容体と結合し、毛髪を攻撃。
攻撃された毛髪は、例え成長途中だったとしても抜け落ちていくため、抜け毛が増え、薄毛になっていくのです。

プロペシアやフィンペシアに含まれているフィナステリドは、5αリダクターゼの作用を阻害します。
するとテストステロンと結合するのを防ぎ、ジヒドロテストステロンの量は減少していき、抜け毛や薄毛が減っていくのです。

おなじ有効成分を持ち、おなじ作用が得られるからこそ、プロペシアとフィンペシアはおなじ効果が得られるといえます。

プロペシア≒フィンペシア!微々たる違いあり!

ちょっとした違いあり

おなじ有効成分を持っているため、おなじ効果を得られるプロペシアとフィンペシアですが、実はすべてが一緒というわけではありません。

おなじ有効成分が使用されていても、そのほかの成分(添加剤)に違いがあります
効果に大きな影響はありませんが、添加剤の違いにより錠剤の溶け方や体内への吸収のされ方が少々異なることがあります。

そのため、効果の発現が0.1秒遅かったり、効果の強さが0.01%強かったりと微々たる違いはあるのです。
それを踏まえると、プロペシア=フィンペシアではなく、プロペシア≒フィンペシが正しいといえます。

片方が効いて、片方が効かない!?

添加剤の違いにより、少々効果に変化があります。
それゆえ、プロペシアが効いてもフィンペシアが効かないという人もいるのです。逆もまた然り。

プロペシアを服用しても効果がなかったからもうハゲのままなんだ、と悲観的にならず、別の治療薬も試してみるようにしましょう。
あなたにぴったりの治療薬がみつかるかもしれません。

飲み方に違いはあるの?

飲み方はおんなじ?

有効成分や効果がおなじだからといって、飲み方までおなじとは限りません。
薬によっては、内服薬だったり外用薬だったり、内服薬でも錠剤タイプやカプセルタイプ、粉末タイプなどさまざまな形状や使用方法があります。
それらが異なると、当然飲み方も違ってくるのです。

では、プロペシアとフィンペシアでは飲み方に違いはあるのでしょうか。
結論からいうと、違いはありません
どちらも1日1錠を24時間間隔で水またはぬるま湯で服用します。

プロペシアとフィンペシアはどちらも錠剤タイプの薬であり、有効成分はおなじ。
添加剤に違いがあっても、体内で溶けたり吸収されたりする時間に大きな違いはありません。
そのため飲み方もおなじになるのです。