AGA治療の最後の砦となるザガーロ。
しかし、残念なことに、そんなザガーロを服用できない人がいます。
医薬品であるため体に変化をもたらすからこと、その作用から服用してしまうと命の危険にさらされてしまう人がいるのです。
あなたは飲んでも大丈夫な人なのかを確認しましょう。
ザガーロを服用してはいけない人
・ザガーロまたはデュタステリドにアレルギーを持っている人
・子ども
・女性(とくに妊婦、産婦、授乳婦)
・重度の肝機能障害を持っている人
上記の項目にあてはまる人はザガーロをはじめ、デュタステリドを配合しているAGA治療薬を服用できません。
これらにあてはまらない人でも、なんらかの持病がある人で服用が不安な人は、かかりつけ医に相談しましょう。
ザガーロまたはデュタステリドにアレルギーを持っている人
服用してしまうと、涙目や眼のかゆみ、鼻水、皮膚のかゆみといったアレルギー症状が起こります。
注意したいのがアナフィラキシー反応。
気道が縮まり息がしづらくなったり、血圧が低下したりなどといった命に関わる症状が出てしまいます。
子ども
ザガーロが作用するDHTは、成人男性にはAGAを引き起こす悪玉男性ホルモンとなりえますが、未成年の男性にとっては、性器を形作る大事なホルモンとなります。
子どもが飲んでしまうと、性器の形成い影響を与え、うまく性器の形が作られなかったり、女性化が見られる恐れがあるため服用NGです。
女性
女性への臨床試験がおこなわれていないため、ザガーロが女性に対してどういった作用を及ぼすのか計りしれません。
可能性として、副作用だけが強く出てしまう恐れもあるため、服用NGとなっています。
また、男児を妊娠している人が服用してしまうと、男児の性器形成に影響を与えてしまいます。
重度の肝機能障害を持っている人
ザガーロは肝臓で代謝され、体外へと排出されます。
しかし、重度な肝機能障害を持っている人が飲んでしまうと、うまく代謝がおこなわれず、多くが体内に残ってしまいます。
体内に残ると血中濃度が高くなり、副作用が強く出る確立が上がるため、服用NGです。
ザガーロを飲んでの献血は厳禁!
ザガーロの服用がNGな人の都合上、使用している人がおこなってはいけないことがあります。
それが”献血”。
善意でおこなうはずの献血が、凶器となってしまう可能性があるんです。
ザガーロに含まれている有効成分デュタステリドは、血液中に溶けます。
そのため、使用している人が献血をしてしまうと、採った血の中にデュタステリドが含まれてしまいます。
その血が服用NGな人に輸血されてしまうと、最悪な場合、命を落としてしまうことも。
そうならないためにも、ザガーロの服用中は献血をおこなわないようにしましょう。
もし献血をする場合は、服用中断後、6ヵ月以上経ってからにしてください。
ザガーロの併用注意薬
CYP3A4阻害作用を持っている薬(リトナビルなど)
ザガーロには併用禁忌薬が定められていませんが、併用注意薬があります。
併用注意薬とは、一緒に飲む場合、医師の指導が必要な薬のこと。
CYP3A4は唯一併用禁忌薬に定められているもので、ザガーロを代謝して体外に排出する時に必要な酵素です。
この酵素の働きを阻害する薬と併用してしまうと、ザガーロが代謝されずに血中濃度が上がり副作用が出やすくなってしまいます。
しかし、きちんと医師の指導のもとで服用をおこなえば、副作用が出る可能性を低め、ザガーロの効果を得られます。
併用注意薬に含まれている薬以外に常用している薬との併用で不安を感じる人は、一度かかりつけ医に相談してみましょう。